患者さんのモチベーションを上げるために「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」を読んでみた

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僕はこの本の題目の「社員」を「患者さん」に置き換えられるのではないかと思い、こちらの本をポチってみました

  患者さんによっては、自分でも運動したらいいのは、頭ではわかっているのに自主練習をしてくれない方が結構いてます

 

実感できるだけの効果を出したら、言うことを聞いてくれるじゃないか・・・と、いうご指摘は今回はスルーさせて下さい(・_・;)

 

してくれないのを性格のせいだ、と簡単に片付けてしまうこともできますが、何の解決にもなりません。

 

実際、訪問リハビリの介入時間というのは1週間に多くても2回、1回1時間ですし、とっても短い…

それ以外の時間の方が圧倒的に多いわけです

その時間に可能なら、少しでも自主練習してもらいたいというのがぼくの切望

 

介入している時に少し動きが良くなっても、1週間後に来た時には戻っている事が何と多いことか

ぼくが次来るまでに少しでも運動していただいていたら、効果が積み重なって更に良くなる可能性があるのに…勿体無い!

 

ホームワークをどうしたらしてもらえるかは、セラピストになってからず~と考えている事かもしれません

 

 

環境調整であれば、ぼくがいなくても患者さんに常に影響を加えられるということで、 訪問リハ場面では、まず患者さんが安楽に動ける環境を整える事をまず意識して行うのですが、 それが一段落すると理学療法のメインの運動療法をしてもらう事になります

 

介入中は患者さんも一生懸命して頂けるのですが、 ぼくがいない場面では、運動してくれない患者さんが多い…….

ホームワークをしているか患者さんに聞いてみると、(*´σー`)エヘヘって苦笑いされてしまいます

 

病院では病気を治すために来ているんだか、という意識が働いたり、自主練習している他の患者さんが目に入ったりして刺激を受け、自主練習を結構していただけるですが

在宅では本当に難しい……

それを打開するヒントにならないかなとで、駄目もとでこちらの本を読んでみました

 

 

この本によると行動分析学というのは、「人が何らかの行動を起こすには合理的な理由があり、 それを解明し人の行動を変えるためにはどうしたらよいか」具体的な戦略を示す学問の様です

 

 

ぼくは、今まで(他)人は基本的には変えられないと思っていました

相手を変えるという事は非常におこがましいとさえ感じていました

自分ですらままならなのに、人様なんで変えれるか!なんて思っていたります

変えられるとしたら自分であり自分が変わることで、相手が少し変わるかもしれないぐらいに思っていましたし、 そういう経験も今までありました

 

 

 しかし、この本を読んでみて相手を変えるということは、 相手に対する自分の関わり方(行動)を変えるという事なのではないかという事に気づかされました

それを意識するかしないかの違いの様です

 

この本では人の行動は全て「強化」・「消去」・「弱化」という3つの原理で分析と説明ができるとしています

これを応用すれば、人の行動の予測もでき、自分が望ましいと考える方向に行動を制御することも可能だそうです

そんな簡単ではないと思いますが  

 

この本の中で特に参考になった部位としては、 ①問題を行動的に解釈した後、②現在の行動の原因となっている強化や消去や弱化を明らかにし、③行動を変えるための新しい強化/消去/弱化を計画し実行する、といいう所でした

 

ぼくのなかで①の患者さんが何故、自主練習をしないのか、それを行動的に解釈する事が抜けていたな、と気付かされました

行動的に解釈することで、次に患者さんに対してどのようなアプローチをしたら良いのか、 少しヒントが得られたような気がします

 

学生時代の心理学で習った部分と重なる所も非常に多いですが、 ぼくと同じような悩みのある方はヒントが得られるかもしれません

 

 

どこかのだれかの参考になれば嬉しいです

頑張っていきまっしょい!

 

 

おすすめ本関連リンク

 

【リハビリ以外】

久々に「D-ブリッジ・テープ」を読んでみた!
『アラン「幸福論」の読み方』
患者さんのモチベーションを上げるために「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」
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【リハビリ関係】

「運動療法エビデンスレビュー」お勧め!
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