「読む肺音 視る肺音 病態がわかる肺聴診学」を読んでみた!

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はじめに

今年3月に愛媛県東予ブロックの訪問看護師さん向けに聴診についての講義をする予定になっているので、聴診について書かれたこちらの本を正月から読んでいます

 

 

最近の本になります

この本を購入した理由になるのですが

ぼくはこちらのブログでも聴診について書いたり、また実際にセラピスト向けに講義をしたことがあります

なので自分が変な事を書いたり言ったりしていないかちょっと不安になります(・_・;)

以前の常識が簡単に非常識になってしまう事があるから

 

 

呼吸に関する事で言えば、排痰の際にタッピングすると痰が出やすくなるという事で昔はよく看護師さんが患者さんの背中を叩く場面をよくみかけました

しかし今ではタッピングは気管支攣縮を誘発するだけで排痰の効果が疑問視された影響もあり、若い看護師さんは殆どしていません

 

ぼくが聴診について学んだ内容も、ぼくが学生だった時に教わった内容だったり、PTになった後に受講したセミナーだったり聴診について書かれた本が元になっています

 

その中でも特にぼくが頼りにして本がコチラ

 

↑ 新刊本も出ています

見てもらったらわかると思いますが出版されてから結構経っています

だいぶ昔です(・_・;)

それで不安になってしまった訳です

 

 

 

読んでみた感想

結論からいいますと、この新しい聴診の本を読んでみて安心する事ができました

この本は、ぼくが頼りにしている上記2つの本について流体力学サウンドスペクトログラムなどを使って呼吸音を更に詳しく説明してくれた印象です

特にこのサウンドスペクトログラムというのはすごいですね、客観的に「視て」その音の違いが分ります

 

%e5%86%99%e7%9c%9f-2017-01-01-8-15-16「読む肺音 視る肺音」P35 図1 より引用

 

呼吸音の音源について上記2冊よりも「ここが音源」とさらに踏み込んだ書き方をしており、また副雑音については図を多用され病理学的な説明が特に分かりやすかったです

 

 

聴診マニアには嬉しい内容なのですが、初めて聴診について勉強しようという方には敷居が高い様な気もします

初めて聴診について勉強しようという方はナースのためのCDによる呼吸音聴診トレーニング (NURSING)をおススメします

 

 

 

以下の内容を更に詳しく知りたい方は読まれた方がいいと思う

・吸気と呼気とでは気道抵抗が最も大きくなる部位が違う

・呼気時に気管支内径が狭まる要因の1つがベンチュリ効果

高音は生体組織を伝わっていくうちに減衰しやすい

 

 

 

その他の特徴的な事

上記2冊は付属のCDで様々な呼吸音が聞けたのですが、こちらの本はCDが付属してないため以下の金原出版のHPでユーザー登録をしてweb上で聞くという形となります

Card

こちらのページでユーザー登録

 

 

 

本に記載されている登録用キーコードを入力 ⇒ ユーザー登録

 

a

 

メアドはgmailなどのフリーメールだと受け付けられない様なので、パソコンのメアドで登録しました

メアドに届いたID とパスワードを入力すると以下の画面にいけます

aa

ダウンロードして聴けました

ファイルを頂けるのは嬉しいですね

 

また「おまけ」に追加の肺音も聴けました(^^)

a2

 

 

ちょっとややこしいですが、CDが付属でない分価格が¥2500とお安く抑えられています

医学書って高いですから嬉しいですね

またぼくみたいに他の聴診の本でCDをもっている人には必要性は低いですから助かります

 

 

 

関連リンク

聴診の話①(肺区域・ランドマーク・目印)

 

どこかのだれかの参考になれば嬉しいです

がんばっていきまっしょい!

 

 

 

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