臨床実習指導者講習会に参加

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はじめに

先週(11/7.8)実習指導者講習会を無事に終了したので、自分の記録の整理も兼ねてまとめていきます

またこれから受講しようと思っている方の参考になれば嬉しいです

 

講習を終えると下の修了証書が厚労省からいただけます

これを無くしても理学療法士協会から受講証明はしていただけるとの事ですが、この証書自体は2度と再発行してもらえないそうなので大事に保管しておかないといけません(実習を受けると学校からこの証書のコピー提出を求められますので)

 

 

ちょうどコロナ禍の真っ最中だったので、それに合わせた対面講習でした

 

対面講習は ↑ の様に理学療法士協会の方針のようです

 

作業療法士協会ではwebで受講できるそうなので正直羨ましかったです

移動に関わる身体的・金銭的負担も少なく、感染リスクゼロですから

ただ今回の対面講習会なりの良さも実感できました(他の病院での取り組みなど気軽に聞けた)ので、その事も後から含めて書きます

 

 

臨床実習講習会に参加した理由

それは2020年に入学した学生に対して、見学実習以外の評価実習総合臨床実習を行う際、この講習会に参加し終了しておかないと実習指導者となることができないためです

 

詳しくは厚労省の通知「理学療法士作業療法士養成施設指導ガイドラインについて(日本理学療法士協会HP)」を参照して下さい

 

「2020年に入学した学生から」についての記載

理学療法士作業療法士養成施設指導ガイドラインについて(日本理学療法士協会HP)からP1より参照(赤字・線は追記)

 

 

 

「実習指導者」についての記載

「理学療法士作業療法士養成施設指導ガイドラインについて(日本理学療法士協会HP)からP8より抜粋・赤字は追記」

 

 

上記の様に臨床実習指導者になるためには、 「厚生労働省が指定した臨床実習指導者講習会」か「厚生労働省及び公益財団法人医療研修推進財団が実施する理学療法士・作業療法士・言語聴覚士養成施設教員等講習会」か「一般社団法人日本作業療法士協会が実施する臨床実習指導者中級・上級研修」のいずれかの講習会を修了しないといけません

今回のぼくが受講したのは「厚生労働省が指定した臨床実習指導者講習会」になります

 

 

 

 

ぼくは認定理学療法士(循環)の資格を持っているのですが、その資格を更新するにはポイントが必要なんです

 

先月協会から「新制度移行後における認定・専門理学療法士を更新する際の必要なポイント数についてご案内」(下図参照)があり、その中では新制度に移行される2022年4月から更新年度の2024年または2025年度までに60点getする必要がある事を知らされました(下図)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その更新する際に使うポイントに臨床実習の指導者となることでも認められる可能性があるんですね

 

先月送られてきた「新制度移行後における認定・専門理学療法士を更新する際の必要なポイント数についてご案内」には臨床実習指導者に関わるポイント記載はありませんでしたが、

少なくとも認定理学療法士の基礎資格となる登録理学療法士(こっちも更新には50ポイント必要)認められるんじゃないかと思っています

 

なので当然その指導者資格自体がないとポイントgetできないという事情があります

新制度(2022年)からそのポイント数がどうなるか未定ですが、現状では2週間~5週間の実習で10点、6週間以上の実習で20点が認められています(2週間未満は0点

 

やらしい話、ポイントをgetできるという事がこの講習を受ける大きな動機づけとなりました

もちろん普段の学生指導で、なかなか学生との距離感をとり方の難しさや、どの様に指導してあげたら学生や患者さんのためになるか、という悩みの解消も兼ねています

またぼく自体も学生の頃、最後の最後の長期実習で不合格となり再実習を受けさせてもらった人間(詳しくはコチラ)なので、実習生にはいい実習を経験してもらいという思いも強くあります

 

 

ではここから、この講習会で受けた内容について、ぼくの忘備録を兼ねて箇条書きでまとめます

ただもちろんぼくの変な偏見がかなり入っているので、参考までにとどめておいて下さい

 

 

 

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講義の内容、グループワーク(演習)の流れなど

講義とグループワーク(演習)はこんなスケジュールで行われました

朝から夕方までみっちり

しかもグループワークだらけ

コミュ障にはつらい……

 

 

今回の講習の基本的な流れとしては、まず基本厚労省の指針に基づいて理学療法士協会が作ったスライドを読み上げる講義あり、その後にその講義に関係のあるお題が出て、それについて各班の分かれて話し合い、まとめ、発表するという流れになります

 

 

おそらくweb受講であれば眠たくなっていたと思いますが、グループワークが多く緊張感を持って参加する事ができました

120分のグループワークもあったのですが体感的には短く感じるぐらいです(コミュ障のぼくでも)

 

 

グループワーク毎に各班6~10人に分かれ、進行係、発表用のシート(以前に記事に書いたどこでもシート)に書く記録係発表係タイムキーパー係を決めて、他の班の前で発表するという流れ

係の決まっている人いない人も関係なく意見を出して付箋に書き貼り付けていきます

 

こんな感じ

 

グループワークが6回もあるので何かしらの係を2~3回経験する事になります

ぼくも発表者を経験しましたが、ガチガチに緊張して付箋を読み上げるだけになってしまいました……^^;

班のメンバーが沢山の意見を書いてくれたおかで、何とか乗り切る事ができました

ありがとうございましたm(_ _)m

 

 

 

講義・各演習を通じて今後取り入れようと思った事など

 

【消極的な実習生に対する対応についての演習】 

・よく遭遇するタイプ。学生に問題がある場合指導者に問題がある場合に分けて考え、それぞれのバックグラウンドも考察し対策を考える

・指導者側の問題としては、コミュニケーション(傾聴)の不足などにより信頼関係が十分(ラポール)構築できない

ティーチング中心となり学生のやる気と行動を引き出すコーチング(傾聴・承認・質問)ができていない。ティーチングは答えが自分に中にありそれを伝えるという関わり。コーチングは答えが相手の中にありそれを引き出すという関わり。

・学生のレベルに合わせた質問ができない

・学生が注意を向けている範囲外の内容の事を質問されても意味さえ理解できない場合は沢山ある

・指導者の考え方(思考過程)あるいは用語の使い方でさえ、現状スタンダートなものといえない(学生の方が正しい場合すらある)

・マンツーマン指導よりも複数の臨床実習指導者によるグループ指導を推奨

 

 

 

【何度も同じ内容を伝えても行動が変化しない実習生に対する対応についての演習】

・まさにこの実習生はぼく……実習中に何度も指導者から注意されました

・口頭だけで説明するのではなく、実際に書いてみせながら問題点を整理する(視覚化してみる)

・少しでも改善が見られたらきちんと伝える(褒める)

・マンツーマン指導よりも複数の臨床実習指導者によるグループ指導を推奨

・指導がパワハラアカハラになる可能性があるため自分の身を守るためにも指導記録をつけておく。また振り返りにも役立つ

・パワハラの定義についてわかりやすいのはコチラ

厚生労働省は、パワハラを「職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為」と定義していますフレマガより引用)

・アカハラの定義についてわかりやすいのはコチラ

大学や大学院などで教職員や学生間において地位や人間関係などの優位性を利用し、相手に対して精神的や肉体的な苦痛を与える行為のこと。社会人の教科書より引用)

 

 

【学生の成長を促す評価の方法について】

・学生の評定は基本学校が行うべきであるが、実習施設が判断している場合が半分以上ある

・臨床実習前後の評価は学校によって評価基準が統一されていないため、将来的に評価を統一しようと評価モデルを作業部会で検討中

・臨床実習前の段階で学校から情報を聴取しておく(態度、技術、知識)

 

 

・診療参加型臨床実習(CCS)では、見学(臨床実習指導者がデモンストレーションしながらSOAPに基づいて説明 、水準Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの内容)→(その日のうちに)プログレス(デイリー)ノートにSOAPに基づいて書いてもらう →臨床実習指導者が理解度を確認・修正 →協同参加(水準Ⅰ・Ⅱの内容)→臨床実習指導者が実習生のパフォーマンスを確認・修正 → 実習指導者見守りの下に実習指導者が立案した内容を実習生が実施(水準Ⅰ)

S(Subjective Date):初期計画の中で観察・アセスメント計画を立案しているなら、その計画に基づいて患者と意図的に語り合う。重要な情報を簡潔にまとめる。

O(Objective Date):初期計画の中で観察・アセスメント計画を立案しているなら、その計画に基づいて意図的に観察し、得られた客観的な情報を記載する。

A(Assessment):問題の経過を評価する。

P(Plan):立案した計画の追加や修正。

SOAPの書き方(和歌山にいた時の新人教育資料より)

 

 

・水準Ⅰ・Ⅱ・Ⅲについては、理学療法協会HP(臨床実習において学生が実施可能な基本技術の水準について)参照。侵襲性が高いものからⅢ・Ⅱ・Ⅰの順となるが、Ⅲの内容に「家族への説明」も含まれる事に注意 ← 予後に関わる事であるため難易度高し

・日々のプログレスノート自体が日々の学習の証拠(ポートフォリオ)であり、昔の実習でよく行われていた症例報告の代わりとなる。週末に業務時間内にそのポートフォリオを振り返りながらフィードバックする。

・臨床実習指導者のカルテについても見学(診療録を見せ説明)から協同参加(実習生にカルテや文書を部分的に書いてもらい、確認後修正)という流れがある

 

 

・実習生の自己評価は実習指導者からの評価に比べて過小評価するキライがあるため、自信をもたせるような関わりが必要(実習回数が増えると差は減少するという報告あり)

・他施設の取り組みとして、実習開始時に実習生に花巻東高校野球部の「目標設定シート」書いてもらい、実習終了時に何ができて何ができなかったか、フィードバックするという話を教えていただいた

このシートは9✕9のマスを使って真ん中に達成したい目標(この臨床実習での目標)を書き、その周囲にある8マスに目標を達成するための要素を書き込む。さらにその8個の要素を得るために必要な行動目標をそれぞれ8個ずつ設定し1つ1つを実現していく

マインドマップみたいなもの

視覚的にも分かりやすく、達成すべき目標を細分化できるため行動に移しやすくまた達成しやすい。加えて指導者と振り返る事で実習生の過小評価予防にもなる

マネさせて頂きます!

大和証券のHPより引用

 

 

こちらのHPよりダウンロードできます

Card

 

 

実習は週40時間以上45時間以内。病院で過ごす時間は1日8時間として週40時間(=5日×8時間)、だいたい1日あたり1時間程度病院外での学習時間が想定されているが、この1時間は含まない様にする。

 

 

 

【到達目標】

臨床実習終了時:ある程度の助言・指導の下に基本的理学療法を遂行できる(水準Ⅰの行為は指導者の監視の下遂行できる。水準Ⅱの行為は指導者の補助ができる。水準Ⅲの行為は見学する。)

卒業時:ある程度の助言を受けながら基本的な理学療法が実践できるとともに自ら学ぶ力を育てる

↑ ガイドラインでこう決められているので逆算して考える必要あり

 

 

Go to  travelキャンペーンを使って見奈良 利楽で一泊

今回講習会の会場は自宅から車で1時間程度離れた所で2日間に渡って行われた事や、ちょうどGo to travelキャンペーンが使えたので、スーパー銭湯の利楽に泊まる事にしました

 

見奈良天然温泉 利楽 温浴施設サイト|愛媛県東温市見奈良の太古の源泉

 

 

はじめは枕が変わるのも嫌だったので1日目が終わって家に帰る事も検討したのですが、表にまとめてみるとたった290円でスーパー銭湯を利用できて泊まれることに気づき、「こりぁ~泊まらな損」という事で泊まる事にしました

 

まとめた表はこちら

 

地域振興券の有効期限は翌日までで、しかも近くのコンビニでしか使えない状態だったので、夕食はコンビニで調達する事に

 

残念……

 

温泉自体は塩分の多いさっぱりとした泉質で十分に温まる事ができ、初日の疲れもかなり取る事ができました

翌朝宿泊客は5時から内風呂にも入れるので朝風呂に行ってみたのですが、

ぽかぽか温まった状態で2日目の講習も受けれました

 

館内のWifiの速度も必要十分で、いつものようにipadで動画を見ることもできました

 

 

ちなみに朝食はコロナの影響もありバイキング形式から膳で出されるようになった様です

こんな感じ

ただぼくは普段朝食は取らず、コーヒーのみなので本当は朝食を頼まなくても良かったのですが

ついつい間違えて朝食予約してしまいました(・・;)

でも多すぎずさっぱり食べれて良かったです

 

 

ぼくは楽天経済圏にいるので楽天トラベルで予約

 

松山で数日続くような研修がある際にはまた利用させていただこうと思います

 

 

 

まとめ

臨床実習自体は実習指導者にとっても学生にとっても基本ストレスフルなものなので、ぼくは昔のレポート添削中心の実習から診療参加型臨床実習(CCS)へ移行は歓迎すべき事だと思っています

ただそれを実現する(=実習生が病院にいる時間で学んで帰って頂く)ためには、ぼくら臨床実習指導者にも学生に対してきちんと説明できる(言語化できる)知識や技能、背中で語れる態度や、実習生に対しても患者さんと同じ様に評価・実施・再評価する必要があるという事を強く感じました

最後に今回こちらの講習会を企画・主催していただいたスタッフの方々、講義して頂いた先生方、ファシリテーターの先生方、班のメンバーの方々本当にありがとうございました

 

 

どこかのだれかの参考になれば嬉しいです

頑張っていきまっしょい!

 

 

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学会・研修会など

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