また高橋哲也先生の講義を聴きに行ったよ!(第21回愛媛心臓リハビリテーション研究会)

最終更新日

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先月も愛媛県理学療法士学術集会で講演して頂きました。

今月は「心疾患患者のフレイル対策としての筋力トレーニング法 」と題して講演して頂けるという事なので、喜んで聴きに行ってきました。

 

高橋先生の話をまた聴けるとは非常にツイてます(≧▽≦)ノ

 

今回の講演の案内

AA

 

武田薬品工業の方からサンドイッチと飲み物も頂きました

写真 2016-05-07 21 24 47

参加費がたった500円で高橋先生の講義も聞けて、食べ物なども頂けて、至れり尽くせりで、本当に申し訳ないぐらいです<(_ _)>

 

 

今回の講演も前回同様とってもエキサイティングな内容でした

スライドの配布資料が残念ながら無かったので、印象に残った事などを箇条書きにしてみます

ただ僕を通したものなので、先生の趣旨とは異なることにご注意下さい

 

 

 

慢性心不全の患者にもCOPD同様に筋肉の変化(骨格筋機能障害)があり、それが更に心機能障害を引き起こす悪循環を形成している (= 筋仮説 ) 

⇒ 筋力トレーニングの重要性 ↑ 

  その悪循環を断つためにはCOPD同様、筋肉を筋トレで生まれ変わらせる必要性あり

 

 

●心不全患者には、フレイル(Frailty) と呼ばれる状態の人が多い

⇒ しかしフレイルの診断、定義に関しては世界的に一定のコンセンサスが得られていない

フレイルには身体的フレイル、認知的フレイル、栄養的フレイルなどがある

身体的なフレイルの評価に関しては世界的にはCHS Index が1番よく使われている

ヨーロッパではSPPBが多い

SASAS

山田 陽介ら.フレイルティ&サルコペニアと介護予防.京府医大誌 121(10),535~547,2012より引用

 

 

 

SPPB③
http://kamomoka0415.blogspot.jp/2012/04/sppb.htmlより 引用

 

 

●身体障害を持った方だけがPTの対象ではない

これからはフレイルもアプローチ対象になっていく(プレハビリテーション

それは医療経済の面からも求められている

 

ASASASA

山田 陽介ら.フレイルティ&サルコペニアと介護予防.京府医大誌 121(10),535~547,2012より引用

 

⇒ 従来の疾患モデル(上の図のA)では、罹患すると階段状に身体機能は落ち以前の身体機能に完全に戻る事はない(不可逆性)が、虚弱モデル(B)では可逆性があるのが特徴

つまり予防・改善も可能

 

 

●フレイルにより身体機能障害(disability)が生じるが、その影響が1番大きいのが5mの快適歩行速度(最大歩行速度ではなく快適歩行速度)

その快適歩行速度に対する影響が大きいのが筋力 と 最大酸素摂取量

ASASA 

Frailty in Older Adults: Evidence for a Phenotype 図1より引用・改変

 

 

●フレイルの主要構成要素である快適歩行速度が,心臓外科手術後患者の短期,長期的な予後予測因子として歩行機能が再注目されている

○歩行速度が0.1m/s 改善すると生存率が10% 改善するという論文、や 快適歩行速度が遅い人はせん妄を発症しやすい、とする論文がある

 

 

●フレイルを予防・改善するためにはどんな事をすればよいかは、フレイルの評価である(CHS Index)の項目を改善するような事をすればいい

⇒  活動性を上げるために、自立した生活ができるためのADL練習、快適歩行速度を上げるためにstride 増大を目指したstep動作練習、握力を上げるような練習  

 

 

●骨格筋量は心不全患者の予後予測因子になりうる

筋は筋でも下腿三頭筋よりも大腿四頭筋の方がフレイルコンポーネントと相関あり

 

●心疾患患者に対する筋力増強運動では、日常生活に近似した運動をする事を勧める

セラバンドを使った座位での単関節運動よりも立ち上がり動作練習などの方がよい

力増強運動時、負荷が強すぎる場合には「立ったり」「歩く」などの「特異性の原則」を使うといい

 

 

●筋肥大だけが大事なのではなく、脳からの命令を増やす関わりも大事

フレイルの患者さんは主動作筋、固定筋、拮抗筋の協調が悪いことが多い

筋力増強運動時に主動作筋に触りながら筋力発揮をしたり、サポーターなどを装着して感覚入力を増やすなど、筋リクルートメントを増やすような工夫も必要

 

 

●筋力増強運動で、筋に対して機械的ストレスを与える事も大事だが、「疲れさせる」などの代謝的ストレスを与える事も大切

「疲れさせる」という事は運動によってアシドーシスとなり、筋収縮に関わるカルシウムイオンが働きずらくなっている状態。そういう状態に持ってくると蛋白同化ホルモンが増えるためなのかもしれない

 

●筋量を増やすには有酸素運動を疎かにしてはいけない

糖新生(蛋白異化)亢進に関わる物質を軽減させるのは、有酸素運動であるため

筋力増強運動で筋量を増やしつつ、有酸素運動で筋肉の減少を食い止める

筋力増強運動と有酸素運動の順番としては、先生の個人的な意見として有酸素運動がウォーミングアップとなるため、有酸素運動⇒筋力増強運動の順がオススメとのこと。

 

 

●フィジカルなフレイルだけでなく、認知や社会的なフレイルも重要 (日本老年医学会)

家族や友人との交流の機会や外出回数が減る「閉じこもり」は、身体活動量を減少させ心身機能を低下させる要因として重要 (解良武士 等.2年後フレイルから改善した都市在住高齢者の心身機能の特徴.理学療法学2015.12.15より引用)

 

 

また調べながらちょっとずつ加筆していこうと思います

今回、講義を企画していただいた武田薬品工業の関係者の方々、今回も面白い講義をしていただいた高橋先生、本当にありがとうございました。

 

 

 

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