夜間頻尿もCOPDと同じ(夜間頻尿も運動療法で改善できるかも)

はじめに

ただぼくというフィルタを通したものであるで、講義をして頂いた福本先生の趣旨とは異なるのでご注意下さい
講義して頂いた内容

看護roo! 様より引用
○メタボリックシンドロームがLUTSのリスクファクターとなっている(J Urol 2009, 182:616)
○メタボリリック症候群に伴う全身性炎症がLUTSに影響しているかもしれない
●夜間頻尿の定義や原因について詳しくはコチラの文献参照
●夜間頻尿の原因(膀胱蓄尿障害、24時間尿量増加、夜間女性増加、睡眠障害など)は沢山あるため、どの原因でなっているか明らかにする必要がある
それを見極める方法として排尿日誌がある
これは朝起きてから翌日の朝まで、排尿した時刻とメモリ付コップなどで測定した排尿量を日記のように記録するものでおおよその原因を知ることができる
ぼくらセラピストでもかなり使えるのではないかと思います
●面白かった話としては、65歳以上の人は日中飲水量を増やすと有意に夜間尿量が増えるが、65歳未満の人は尿量が変わらなかった。脳卒中の予防のために血液をサラサラにせにゃアカンとマスコミが言っていた影響か飲水量が多い人いるけれど、予防のエビデンスはく減塩の方が効果があるというデータもある
その話に関連する文献としては、日本老年医学会雑誌 50巻 4 号(2013:7)P437に同様の記載あり
高齢者は脱水になりやすいので注意は必要だが,脱水状態にない人がさらに水分摂取をしても梗塞性疾患を予防できないともいわれる.実際の指導として,夜間の飲水過多を避け,1 日の飲水量は体重の 2~2.5%,24 時間尿量は 20~25 mLkg 程度,を指導するのが 適当と思われる
●夜間排尿 回数が2回 以上の方は1回 以下の方に比べて生存率が有意に低下
●転倒関連で言えば夜間排尿回数が2回 以上の方は骨折の危険率が約2倍 になる
(Nakagawa H eta:J Uro 184:14131418,2010)
●夜間頻尿の原因は主に3つ
①夜間多尿、②睡眠障害、③蓄尿障害
泌尿器科がもっとも活躍できるのが③の蓄尿障害
●夜間多量の原因
・昼夜逆転でも起きる。問診と排尿日誌で診断できる事も多い
・心不全がベースにある場合もある
・睡眠時無呼吸(SAS)⇒下垂体虚血⇒抗利尿ホルモンがでなくなる
●対策としては、①体内に余分な水分を貯留させない(排尿日誌をつけてもらう)②昼間の(サイアザイド系)利尿薬投与 ③行動療法 ④減塩 ⑤夜間の尿産生を減らす
・喫煙(ニコチン)は睡眠バランスを崩す ets
今回、とても興味深い話をしていただいた福本先生、今回の講義を企画していただいた今治医師会のスタッフの皆様、ありがとうございました
どこかのだれかの参考になれば嬉しいです
がんばっていきまっしょい!
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