医療情報に関する講義を受けてきました(訪問看護におけるリスクマネジメント)
はじめに
先日、愛媛県看護協会で「訪問看護におけるリスクマネジメント」というテーマで「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」について山下さやか先生 が講義をして頂いたので受講してきました
山下さやか先生については肩書に「松山市医師会 研修担当講師」 とだけ書かれていたので、どんな方だったのか知らなかったためネットで調べてみました
すると済美高校の地歴公民科の先生で高校生向けにマナー講座を開かれたりしている方だとわかりました
どおりで分りやすかった訳です
今回も忘備録を兼ねて書いてみます
ただ今回もぼくの頭を通したものなので先生の真意と異なると思いますので参照される方はご注意下さい
スポンサーリンク
改正された個人情報保護法
改正された個人情報保護法が平成29年5月30日から施行予定となっています
皆さん知ってましたか?
今月ですよ(・_・;)
以前の個人情報保護法では5000人を超える個人情報をもつ事業者が対象で、ぼくらの様な小規模なステーションは努力義務でしたが今月末から対象となるというものでした
全然知りませんでした(・_・;)
そんな事情があるので今回こういう講義がされた様です
その法律の内容は氏名や電話番号、住所など個人情報を紙面やパソコンで名簿化して事業に活用している全ての事業所に個人情報保護法のルールに従った取扱が求められる といったもの
法律なので当然罰則 があります
どんな罰則があるのか?
以下の事が順番になされます
①厚生労働大臣の是正勧告 ②是正勧告に従わない場合は是正措置 ③命令に従わない場合は6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金刑 |
最悪指定取り消しになる事もある様子
あ~~怖い怖い
これは行政的な処分になるのですが、民事ではどうなのかも具体的に教えてもらえました
個人情報が漏洩(ろうえい)してしまった場合の賠償金額の平均は1人あたり5万円以上
自分がもし20人分の個人情報のファイルを持っていて、それを落としてしまうなどして外部にうっかりを漏らしてしまった場合には、少なくとも100万円以上の賠償金額がかかるという事ですね
これも怖いですね
どんな事を守らなければならないのか?
詳しくは「個人情報保護法」を見て頂きたいのですが重要点のみ抜粋してみました
医療機関の義務として
①利用目的の特定、第三者提供の制限 ⇒ ポスター掲示 ②安全管理措置 ⇒ 規則の制定(明文化) ③従業員の監督 ⇒ 誓約書 ④委託先の監督 ⇒ 確認書 ⑤開示義務・訂正義務・利用停止義務・苦情処理体制の整備 |
および以下の診療記録類の保管 が必要とされます
その具体的な内容は
①盗難、紛失、漏洩、毀損対策。 ②不用意な放置防止、盗難予防。 ③電子情報にはIDやパスワード管理 |
この「医療機関の義務」の項目については現在訪問看護業務をされている所は監査対策でかなり気をつけてされているので問題は少ないと思います
しかし、この「診療記録類の保管」に関する項目である①~③に対してはどうでしょう?
紙媒体はしっかりされていると思いますが、データなど電子化されたものに関してはされていますでしょうか?
そもそもどのようなデータが、どのパソコンのどのような記憶媒体に、どのくらいあるかもしっかり把握されていますでしょうか?
データの把握が十分されていなかったら、もしなくなっていても分かりませんね
特にきちんと明文化している所は少ないと思います
もし利用者さんやその家族が「あなたのステーションでは個人情報保護のためにどのような対策をしていますか?」と聞かれたら、きちんと説明できるだけの事をしておく必要があります
万が一漏洩(ろうえい)した場合にも「これだけやったのに漏洩してしまってごめんなさい」 と言える程度の事はしておくべきと今回の講義で先生は言われていました
では具体的にどのような事をしたらいいのか? という事なのですが、今回の講義では医療従事者が対象という事で、医療情報の取扱について説明をしていただきました
その情報の取扱については厚労省がガイドラインを作ってくれていて、それが今回の講義の内容である「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第4.2版」 になります
(ここで閲覧可能http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000026088.html)
このガイドラインは見ていただいたら分かると思いますがとっても難解(・_・;)
そのため講義では、このガイドラインの内容を 21個の具体的な事例を上げて噛み砕いて説明していただきました
その事例についてはコチラ
訪問看護におけるリスクマネジメント講義資料より 引用改変
皆さんどうでしょう?
ネットリテラシーがないと理解するのが難しい所もありましたが、ぼくにも幾つか引っかかる項目もあったのでステーションに持ち帰って検討してみようと思います
利用者さんからの信頼を得るためにも自分達を守るためにも、情報管理の大切さを実感する事ができる講義でした
山下先生や今回講義を主催していただいた看護協会のスタッフの方々ありがとうございました
どこかのだれかの参考になれば嬉しいです
頑張っていきまっしょい!
こちらも読まれると更にブラッシュアップできますよ
勉強会・研修会
循環
(2016/03/10)「運動」は最良の薬!
(2016/03/31)ABCDEバンドルと維持期
(2016/04/12)貯筋しましょう!(侵襲時の代謝の特徴)
(2016/03/14)高橋哲哉先生の講義を聴きに行ったよ!(これからの理学療法士に求められるモノ)
(2016/05/08)また高橋哲也先生の講義を聴きに行ったよ!(フレイル)
(2016/04/02)リスク管理、スターリングの法則、拡散障害
(2019/04/30)心筋のオートファジー
その他
(2016/02/21)「オーラルフレイル」の岩佐先生の講義があったので行ってみた!
(2016/12/30)自助具の勉強会(今治保健所 /今治社会福祉協議会)
(2017/02/26)京極真 先生の「信念対立解明アプローチ」の勉強会に行ってきた(多職種連携・ぼくの信念対立事例紹介)
(2017/05/19)医療情報管理(個人情報保護法/ 訪問看護におけるリスクマネジメント)
(2019/01/22)夜間頻尿もCOPDと同じ?(夜間頻尿も運動療法で改善できるかも)
(2019/04/23)糖尿病患者の運動療法中の注意点・腰痛症患者の評価介入方法(Knee lifting test)
呼吸
(2012/12/31)呼吸療法認定士試験の勉強方法
(2013/02/09) Mostgraph(モストグラフ)の説明会
(2013/08/07)気道粘膜除去装置(パルサー)説明会
(2014/12/07)呼吸の勉強会(RTXのケーススタデイ)に行ってきた!
(2016/02/15)「スクイージング」の宮川先生達の講義があったので行ってきた!
(2016/02/20)酸塩基平衡の見方
(2016/02/27)側副気道・排痰機序・等圧点理論
(2016/03/05)換気血流比不均等、低換気の原因、シクソトピーコンディショニング
(2016/03/05)COPDは糖尿病と同じ?
(2016/05/01)COPDの患者さんにも積極的な栄養療法が適さない時期がある(不可逆的悪液質)
(2016/04/02)リスク管理、スターリングの法則、拡散障害
(2016/12/18)呼吸障害患者の摂食嚥下
(2017/06/03)肺がんのリハビリテーション
(2018/12/15)呼吸と嚥下の勉強会
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さんの息切れを軽くするために
①COPDの患者さんが医療従事者に望む事は?
②「禁煙」しないとリハビリしても意味はない!
③「薬物療法」 と「酸素療法」に加えて「リハビリ」をする効果は?
④腹式呼吸は指導すべき?
⑤横隔膜の同定には打診!
⑥息苦しい動作をする時のコツを知っていますか?
⑦息苦しい動作の評価の仕方(医療従事者向け)
⑧COPDの患者さんには食事(栄養療法)が大切な理由
⑨なぜCOPDの患者さんは筋トレをしないといけないのか?
⑩「筋持久力」と「全身持久力」との違いはわかりますか?
呼吸理学療法手技
・ポストリフトって知ってますか?
・「呼吸介助」 と 「スクイージング」の違いについてサクッとまとめてみた
・呼吸介助についてまとめてみたよ!
・息苦しいから呼吸介助?(息切れがあっても呼吸介助の意味がない場合)
・自分で痰を出しやすくする方法(ハッフィング)についてまとめてみた
吸引回数を減らすために
①ゴロゴロ(貯痰留音)するからといって反射的に吸引していないですか?
②動く(動かす)と吸引回数が減る理由はわかりますか?
聴診
①前から見た時の、上・中・下葉の見つけ方
②横と後ろから見た時の、上・中・下葉の見つけ方
③肺区域(S1~S10)の場所の見つけ方
④なぜ肺から音が聞こえるかわかりますか?
⑤正常な音と、そうではない音との聞き分け方
訪問看護・リハビリ 関連リンク
・褥瘡(床ずれ)の大きさを測るのにオススメなマスキングテープ
・栄養ドリンクのキャップを開ける道具を自作!
・ペットボトルのキャップや缶のプルトップを開けやすくするグッツ
・爪を切りたいが肉を切りそうで困っている方に!(ガラスの爪研ぎ:ブラジェク ガラス爪やすり )
・TVの音を消さないで、手元のスピーカーからも音が出るようにしてみた!(テレビ用 手元スピーカー ANS-301)
・防水モバイルスピーカー(SRS-X1 BC)を訪問看護・リハビリで使う!
・環境調整が重要である理由と、簡単な記録方法(ipad mni, LINE Brush Lite, KMC-36C)
・上着のファスナー(ジッパー)を簡単に上げる方法
・聴診器が壊れたので自力で修理してみた(リットマン マスタークラシックII )
・浴槽やシャワーチェアからの立ち上がりが難しい人に使えるブツ
・患者さん用にスマホ用タッチペンを改造
・ リーチャー自作
・ リーチャー改造
・超簡単リーチャー自作
・車椅子のタイヤとチューブを交換してみた
・車椅子のサイドバックを自作!
・介助用車椅子を自走?(補高靴を使用した場合)
・折り畳み式ポータブルトイレをグラグラしない様に改造してみた
・リハビリ用に平台車?自作
・理学療法士だけど、踏み台を作ってみたよ!
・踏み台を固定しないでサクッと安定させる!
・理学療法士だけど、ベッドのゲタを作ってみた!
・1人で布団を掛けやすくするために(ふとんの三点固定)
・書字の自助具?
・拘縮悪化予防スポンジ
・手の拘縮悪化予防スポンジを改良してみた!
・背屈補助装具作ってみました?
・片麻痺患者用の腕ホルダー自作(弛緩性麻痺・肩関節亜脱臼予防軽減)
・うちの爺ちゃんのトイレ対策に窓用換気扇 VFW-15X2 を設置!(自作コンセントカバー)
・ドアノブを交換してみた!
・冷蔵庫に着脱可能な取っ手を着けてみた!( MCZ-5365)
・筋トレ部屋の障子(しょうじ)を張り替えてみた!
・90歳のお爺ちゃんがガジェットで年賀状作成(年賀状プリンターB-810)