第5回 臨床における呼吸ケア・リハセミナーに参加***②

最終更新日

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はじめに

以前に認定理学療法士(呼吸)取得を目指して記事を書いたのが2019年10月11日になるので

もう1年半近くになります

経過が間延びしたのは受験に必要な10症例が中々集まらなかったのが原因

 

 

今回やっと受験に必要な10症例の報告書が完成したので

試験対策に向けて本腰を入れる事ができます

今年の受験が新制度に移行する前の最後のチャンスなのでギリギリ間に合いました(^^)

 

 

ただ2019年に大阪で認定必須研修会(呼吸)を受講してから結構経ってしまったので

試験対策(知識のアップデート)も兼ねて今回このセミナーに参加する事に

 

 

参加したのは、いつもお世話になっている愛媛呼吸リハビリテーション研究会 の「第5回 臨床における呼吸ケア・リハセミナー」です

今回は対面式セミナーではなく、コロナの影響もありウェビナーでした

 

 

 

このセミナー参加は実は2回目になるのですが、今回の内容も大満足なものでした

(⇒1回目に参加した時の記事はこちら

以前のぼくが持っていた呼吸リハビリの結構知識は古くなっていて 修正が必要な所  も多くあって

受講して本当に良かったなぁと思いました

 

危ない危ない……

 

今回はぼくに刺さった内容を箇条書きにまとめたいと思います

書いている事はぼくの脳を経由しているため

先生方の講義して頂いた内容そのものではなく

かなりのバイアスが掛かっている事をご注意して参照下さい

 

 

 

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内容

今回受講して一番良かった所なのですが、間質性肺炎に対する呼吸リハビリ(以下,呼吸リハ)の効果が上がっていた事なんですね

 

ぼくのイメージでは肺気腫や気管支炎などのCOPDに対する呼吸リハの効果が一番高くて

間質性肺炎に対する効果が一番低いという印象でした

ぼくが持っている呼吸リハビリテーションマニュアル(第1版)でも下の図の様に記載されていました

 

呼吸リハビリテーションマニュアル(第1版)P4より(赤カッコは付記)

 

間質性肺炎の患者さんにぼくらがする理学療法の中では、ADLトレーニングぐらいしか適応が考慮されない(+)という寂しい状態

これが教えて頂いた資料(呼吸リハビリテーションマニュアル 第2版)では

筋力トレーニングが(+)それ以外は適用であるという(++)という変わり様(上の図でいうと肺結核後遺症と同じになっている)には驚きました

 

しかも筋力トレーニングに関しても、以前のようにステロイド剤が使われにくくなってきているので

ステロイドミオパチー(近位・下肢筋優位の筋力低下)が少なくなる可能性があり

エビデンスレベルが上がってくる可能性があると教えて頂けました

 

あと間質性肺炎の患者さんに対するリハビリテーションの内容の所で

以前ぼくは間質性肺炎の患者さんは拡散障害により、血流を早くする(脈が早くなる)と酸素受け渡しができなくなってしまうので、動作をできるだけゆっくり行ってもらう(脈を遅くする)ため

口すぼめ呼吸に合わせて動作を行ってもらう事をしていました

 

もちろん間質性肺炎の患者さんには口すぼめ呼吸の生理学的な効果は全くないですが

呼吸に合わせてゆっくり動くという事が患者さんが分かりやすかったため採用していました

しかし今回の講義で間質性肺炎の患者さんの浅い早い呼吸を無理に修正しようとすると逆効果になるリスクがあるということを教えていただきました

 

その理由なんですが間質性肺炎が進行すると肺の実質が硬く縮んでしまって肺野が少なっていきます

下の図が分かり良い

やさしイイ呼吸器教室 様より引用(矢印は付記)

 

この様な患者さんは1回の換気量が元から少なくなっているため

仕方なしに(分時換気量を確保するために)早く浅い呼吸をされている場合があるという事を教えていただきました

 

そのためこの様な肺の状態となっている患者さんに口すぼめ呼吸をしてもらう事は呼吸困難感を増すだけになってしまいます

つまりこの様な患者さんに指導する際には、口すぼめ呼吸関係なしに単にゆっくり動いてもらう事が有効になりそうです

ゆっくり動きすぎて逆にエネルギー効率が悪くなって息苦しくなってもいけませんが

 

 

今回講義を受けて、患者さんの病態をみて口すぼめ呼吸を使い分ける必要がある事に気付かされました

間質性肺炎だからというだけで、口すぼめ呼吸に合わせてゆっくり動いてもらうというのは

COPDで肺が過膨張して横隔膜が全く動かない様な患者さんに、腹式呼吸を指導する様なものですね

 

 

〈他に印象に残っている事〉

●以前はCOPDの急性増悪という言葉が使われていたが、緩徐に進む増悪もあるためCOPDの増悪と呼ばれる様になっている

 

●横隔膜の動きをみるのにエコーが使える

 

●以前の記事に書きましたが、アンジオテンシン受容体・ネブライシン阻害薬(ARNI:アーニー)が使われる様になってきたため、血中BNPがこの薬で増加。つまり心不全評価の目安として使っていたBNPが使えなくなって、代わりにNT-proBNPが使われる様になってきている。

 

●間質性肺炎に対する治療薬は、ステロイドなどの抗炎症作用のある薬から抗線維化作用のあるピルフェニドンやニンテダニブなどが使われ始めている

 

●COPDと違い間質性肺炎の場合は肺実質が縮んでいる事が多いので、胸郭へのストレッチなどが効果のない場合が多い。しかし呼吸補助筋等のリラクセーションは呼吸困難感軽減に効果的。

 

 

最後に

もちろん今回ここに書いた以外にも沢山教えていただいた事は沢山あるのですが

ぼくに特に刺さったのは間質性肺炎に関する内容であったため

それを中心に書かせて頂きました

 

今回受講してみて2年前に受講した認定必須研修会(呼吸)のとってもいい復習になりました

また呼吸リハに対するエビデンスも蓄積してきている様に感じました

やっぱり呼吸リハも面白いと感じさせてくれるいいセミナーでした

講義をして頂いた先生方、このセミナーを企画して頂いた愛媛呼吸リハビリテーション研究会のスタッフの方々有難うございました

 

 

どこかの誰かの参考になれば嬉しいです

頑張っていきまっしょい!

 

 

 

認定理学療法士(呼吸)受験記

(2019/10/11)認定理学療法士(呼吸)の認定必須研修会(大阪)を受講しに行く***①
(2021/3/22)第5回 臨床における呼吸ケア・リハセミナーに参加***②
(2021/6/1)認定理学療法士(呼吸)症例報告提出***③

 

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